検体には咽頭ぬぐい液を使用します。

シールをはがします。

検体を採取した滅菌綿棒を入れ、数回撹拌します。
綿球部分を十分に揉みほぐしてください。

綿球部分を摘まみ絞り出しながら、滅菌綿棒を抜きます。

ノズルを容器にかぶせ、最後までしっかりと締めて取り付けます。

逆さまにして、中央をつまんで10㎜程度上から、試料を3滴滴下します。

5分後に判定します。
陽性の場合、コントロールラインで発色が認められます。
ラインの色が薄くても陽性です。

なお、エムラインAdenoとエムラインStrep Aは検体抽出液が共通であることから、1回の検体採取,同一の検体抽出液を用いた検査・判定（試料の相互使用）が可能です。
夏場等のプール熱流行期等に咽頭結膜熱を疑ってエムラインAdenoで検査し、陰性の場合にエムラインStrep Aを使用することが可能です。
また、適切な抗菌薬による治療を検討するためにエムラインStrep Aで検査し、陰性の場合には残りの試料を用いてエムラインAdenoで検査を実施します。
すなわち、エムラインAdenoとエムラインStrep Aを使用する場合は、咽頭ぬぐい液の再採取が不要となり、患者さんの苦痛軽減が期待できます。

相互使用可能な試料は咽頭ぬぐい液由来の検体のみで、皮膚擦過物による試料はエムラインAdenoでは使用できません。
エムラインAdenoでアデノウイルスの抗原が検出されても、混合感染の可能性がある場合は、引き続き、エムラインStrep Aで検査することを検討します。