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専門科目別の医院開業のツボ
その1Practice

専門科目別の医院開業のツボ その1

医院開業のイメージ写真

以下にご開業が多い診療科目につきまして、科目ごとに開業のポイントを説明いたします。 またどの診療科でも言えることですが、物件選定の際に昼間の時間帯だけではなく、朝や夜の人通りや交通量なども確認し、ターゲットとする患者層が見込めるかも重要なポイントとなります。
個別具体的には以下のお問い合わせフォームにてお気軽にお問い合わせください。

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内科

診療圏が他の診療科に比べると比較的狭い上、内科は診療所の6割以上が標榜しており、メジャーな診療科目といえます。
人口が密集している駅の近くでは、内科の診療所がないところはほとんどないと言っても過言ではありません。
一般的に患者さんはお住まいや勤務先近くで一旦受診すると、よほどのトラブルや緊急対応でもない限り、他の診療所で受診しようとしないものです。

内科のイメージ写真

そこで差別化策としてプライマリケアの他に

  • 糖尿病内科や内視鏡内科などの専門性を打ち出す
  • 在宅患者への対応
  • 入院や精密検査を紹介する病院との連携
  • 当日の検査や手術での治療
  • 広い駐車場や駐輪場の確保
  • 夜間や休日での診察
  • 市民健診の実施

などが考えられます。
近隣の内科との差別化を明確に打ち出すことが集患につながるのです。

物件選定にあたっては近隣医療機関の情報を入手し、他院と上記のような差別化で集患できるところを選ぶことが大切です。
住宅密集地でも比較的内科標榜の診療所がないところや古くから開業している診療所が存在するエリアで診療時間を減らしているところなども選定候補に挙げられます。

小児科

少子化時代の到来により小児科専門医数が減少しているので、開業場所としては小児科専門医を打ち出すことで差別化できるところを選びたいものです。
具体的にはお子さんや若い世帯の多いエリアを探すべきで、大手の子供服やおもちゃ等の専門店が進出したところは、集患について期待できます。

小児科のイメージ写真

小児科物件選びのポイントとしては

  • 救急対応や院内感染を防ぐ隔離室を設けられる広さが確保できること
  • 母親の気持ちになって考えられた内装(例えば乳児健診室・授乳室・おむつ替えスペース等)を施せること
  • ベビーカーのままで受診できるバリアフリーであること
  • 子供は一人で来院しないので待合室をできる限り広く確保できること
  • 駐車場や駐輪場も広く台数も多く確保できること

などを考えて選定したいものです。

競合調査としては、他の小児科だけでなく近隣の耳鼻咽喉科とも競合することも考慮した診療圏分析をしておく方が良いと思われます。

整形外科

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高齢者人口の増加に伴い、運動機能のリハビリを必要とする患者さんは増加傾向にあります。
リハビリでの待ち時間が長い、予約が取りづらい、リハビリ機器が古い、理学療法士やリハビリスタッフ等が不親切などの理由により、通い慣れた診療所から違う診療所で受診されることも多々見受けられます。
なお、接骨院、鍼灸院とも競合します。

診療報酬単価が比較的低いので、より多くの患者さんが待てる待合室を確保できることが大切です。
整形外科の物件選定のポイントとしては、リハビリ機器を多く設置できる広さ、ウオーターベッド設置の場合における耐荷重の確認、駐車場について台数が確保できるか等も選定のポイントです。
バリアフリー設計や2階以上の場合はエレベーターの設置は必須となります。

眼科

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一般眼科診療のほか、白内障等の日帰り手術、コンタクトレンズ診療、近視矯正手術などといった専門診療をどこまで行うのかにより、物件選びが変わってきます。
例えば高齢者人口の増加に伴い、白内障の日帰りオペをするかにより物件選定も異なってきます。
また駅近隣で眼科のない場所を探すのは容易ではありませんが、外来オペをする場合は、やはり駅から徒歩圏での物件の方が理想的です。
関係病院と連携のとれるところで、集患できる場所を選び、少しでも良い条件のところがあれば、早急に判断することが必要となります。

皮膚科

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皮膚科は大きな設備投資も不要で、看護師スタッフがいなくても受付スタッフのみで開業できるためここ近年増加しています。
乗降者数の比較的多い駅で近隣に皮膚科が少なければ、集患できる可能性が高い科目と考えられます。
また医療モールで皮膚科のない場合は、周知が早くできる要素もあり、モール開業も選択肢の1つと考えるべきです。
美容皮膚科の割合を多くするとある程度収益性が期待できますが、医院の設備としてパウダールームの設置や更衣室等といった設備や広さも必要となります。
なお、乳幼児の来院も意識して授乳室やおむつ替えのスペースを設置するなど、明るく清潔感のある内装にできるかが集患に重要な要素の一つとなります。

耳鼻咽喉科

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近隣に耳鼻咽喉科が少ないところを選ぶことは言うに及びませんが、小学校低学年生が1人でも通院しやすい環境にあることが大切です。
交通量の多い大通りなどでは、歩道があるなど誰でも(子供からご高齢者まで)が、安心して通院しやすい物件を選びたいところです。
なお、騒音がひどいエリアでは、防音対策が十分にとれている物件なら、内装費用も抑えられます。
外科系治療も多くありますので、洗浄・消毒設備の関係から水回りについても確認して物件を選定したいところです。
なお、小児科とのすみわけが難しいので、近隣の小児科についても診療圏調査をしておくべきですが、小児科で受診すべき治療については、医療連携がとれるところを選ぶのも選択肢の1つかもしれません。

婦人科

婦人科のイメージ写真

産科、婦人科、不妊治療など、どの領域までの診療を行うかで物件選定は異なりますが、女性が一人で通いやすい物件(立地条件)であることが選定の最低限のポイントとなります。
アメニティーを充実させるスペースがとれることも重要なので、余裕のある内装設計ができる物件が選定条件となります。
産科の場合は助産婦とのコミュニケーションルームの設置、待合室にプレイルームの設置など、単に診察するための設備だけでなく、総合的なサービスができるスペースも確保することも検討に値します。

精神科・心療内科

精神科・心療内科人科のイメージ写真

市中のメンタルクリニックの重要性が増す中で、診療所数自体は増加しています。
1日あたりに診れる患者数が限られるため、時間予約制やカウンセリング室を設ける等の工夫が必要です。
利便性の高いターミナル駅やバスターミナルのある駅の近隣で、人通りの少ないところ、または漫画喫茶などが同居することで不特定多数の方が出入りしているところなど、患者が特定しづらくプライバシーが比較的確保しやすい物件を選ぶことがポイントとなります。
受付スペースや待合室も守秘義務が守られ、ゆったりとリラックスできる内装設備がとれることも重要です。
なお、自由に出入りできる屋上のあるビルや高層階を避ける、診療所内に患者出入口の他にスタッフ専用出口を設けられることも物件選定のポイントとして挙げられます。

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