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医院開業時の広告戦略Advertising

開業時の広告戦略

広告のイメージ写真

開業された先生のうち、開院前にもっとしっかりと広告に費用をかければよかったと仰る先生がおられます。
やはり広告をしないことには、自院の存在を知ってもらうのに時間を要します。
このページをお読みの先生方の中に、ご近所を散歩中に「あれっ?こんなところにこんな店あったんだ」なんていう経験をされた方もおられるのではないかと思います。
よく駅前のビルに入居するから、看板さえ出しておけば、すぐに認知されると高を括っておられる先生もおられますが、実は思ったよりもなかなか自院の存在は認知されないものです。
「時間を買う」という意味では、しっかりと広告戦略を練り、予算の許す限り様々な広告を組み合わせて、効果の最大化を図る必要があります。

ここでは広告効果に即効性がある媒体と持続性がある媒体について媒体ごとにその特徴をご説明いたします。
先生方が開業される場所(駅前や郊外など)に応じて、効果的に組み合わせる参考になればと思います。

即効性がある広告

広告を行なってからすぐに反応があるが、効果は概ね1〜3か月前後と比較的短い広告です。

新聞等の折込チラシ
内覧会実施の概ね2〜3日ほど前に新聞に折り込むチラシによる広告です。
各新聞社の販売店ごとに配達エリアが決まっていますが、比較的柔軟に診療圏に配布が可能です。
折込チラシが比較的少ない曜日に折り込んだ方が、目につきやすい傾向があります。
費用はデザイン費や印刷代、折り込み代により、前後します。
最近は新聞を取っていないご家庭も増えていますが、予算に都合が付けばできる限り広い範囲または多くの新聞社にて折り込んだ方が良いでしょう。
法的根拠はありませんが、基本的に開院前の一回限りの広告となります。
ポスティング
リーフレット等を直接、自院の診療圏にあるご自宅のポストに投函する広告です。
開封率が高く直接届けられるので、広告効果の高い手法の1つです。
ただし、ポスティング禁止のマンションも増えており、すべてのお宅に配布ができるわけではありません。
配布エリアも新聞折り込みに比べて柔軟に対応でき、丁目単位で対応してくれるポスティング業者もあります。
ただし、信頼のおける業者を選択しないと折り込み禁止のマンションなどに投函してしまい、クレームになるケースも少なからずあるので注意が必要です。
なお、効果が高いのですが、上記の新聞折込チラシに比べると人件費分もあり費用が割高になる傾向があります。
新聞折込チラシと同様、法的根拠はありませんが、基本的に開院前の一回限りの広告となります。

持続性がある広告

即効性は見込めないが、息が長く効果が持続する、又は時間とともに効果が増加する傾向のある広告です。

ホームページ
患者さんが安心して行きたい、かかりたいと思っていただけるホームページデザインも大切ですが、同時にGoogleなどの検索エンジンで「場所や駅名+診療科目」といったキーワードで上位に表示させるSEO対策も集患上、非常に重要になります。
標榜科目によっては患者の約8割がホームページを見て来院されるというクリニックもあります。
ただし、ホームページは公開してすぐに検索エンジンに認識されないので、できれば開院の1か月前には公開しておいた方が良いです。
なぜなら上記の新聞折込チラシやポスティングチラシを見て、クリニック名などで検索エンジンで検索する方も多くおり、しっかりとヒットさせ、機会損失を生まないためです。
電柱広告
自院への道案内として効果が期待できる広告です。
公道上に唯一出せる看板といえます。
歩行者の目線近くにある巻き広告と、電柱の上方に突出しており車での視認性が高い掛け広告の2種類があります。
生活道路など歩行者が多い道路の場合は巻き広告を、見通しが良く交通量が比較的多い道路の場合は掛け広告の方が視認性が高くなると思います。
なお、一本だけ出すよりは、電柱が空いていれば何本か連続して出せば誘導案内という効果の他に周知効果も見込める広告です。
駅看板
駅の乗降者数等に応じて、広告料もピンキリとなります。
看板を出す場所ですが、看板に目が行きやすい下り階段の目の前の箇所や電車待ちの上りホームの反対側の下りホームの目立つ箇所など、看板を出す箇所により広告効果が変わってきます。
心療内科や泌尿器科、不妊治療の婦人科など診療圏が比較的広い科目の場合は、自院の最寄駅でいい箇所がなければ、あえて1駅または2駅下り側の駅に看板を出すことも検討してはいかがかと思います。
野立て看板
いわゆるロードサインのことです。
信号など車が停車する場所などが好立地になります。
広告枠があれば、盤面制作費と地代のみで比較的早期に広告を出すことができます。
ただし、広告枠のない場所の場合、地主さんと地代も含めた交渉が必要になり、広告を出すまでに時間がかかることもあります。
また希望の場所に出せるとは限らないことが悩みの種です。
盤面制作費を支払って地代を支払うパターンや、盤面制作費と地代等を含めてレンタルするなど様々な契約形態があります。
バスの車内放送
日々通勤や通学で使用するバスの車内広告は、刷り込み効果が期待できます。
また看板は見ているようでも眺めているだけで、認知されていないことも考えられますが、バスの車内広告は耳に残ることも多く、その点でも効果が期待できます。
ただし、1つのバス停で2つまでしか広告が出せないなどと決まっているバス会社も多く、自院近くのバス停の広告枠が空いていないこともあります。
また広告の改変時期が、半年や年間に一度しかないなど出したい時のタイミングによってはすぐに出せないということもあります。

最後に代表的な医院広告の特徴について記載してきましたが、医療法の広告規制や薬事法等の各種法令や規則を遵守しなければならないのは言うに及びません。

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